みなとみらいメディカルスクエア

人間ドック
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放射線被ばくとは?

放射線の被ばくといえばレントゲンの検査や治療を連想する方も多いと思いますが、 実は空気中や海藻・食べ物に含まれている放射線や、飛行機に乘ったときの宇宙からの放射線などの 「自然放射線」からも日常的に浴びています。

胸部レントゲンを1枚撮影する際に浴びる被ばく量は、東京からNYまでの片道の飛行機に乗る被ばく量 とほとんど同じであり、これはごくわずかな量です。 100mSv以下の被ばくは人体に影響がないと言われており、 安心して検査を受けていただくことが可能です。※下の画像はクリックすると拡大されます。

人体への明らかな影響が現れるのは100mSv以上です。当院のX線検査全て実施しても5mSv程度ですので安心して受診ください。

放射線を浴びたときの体の反応

放射線が人体を通過すると、一時的にDNAが傷ついたり切断されたりします。
DNAは、放射線以外にもタバコ・酒・食事・化学物質など様々な要因で傷がつきます。その数1日1万個以上といわれていますが、DNAには修復機能というものが備わっているためDNAが正しく修復されれば体への影響はありません。 少量の被ばくであれば、通常どおりDNAの修復能力によって自然治癒します。
しかし、一度に100mSv以上の大量の被ばくをするとDNAの修復が間に合わなくなる場合があります。修復されなかった細胞は壊死し、不完全な状態で修復されると異常なDNAをもつ細胞が発生します。その異常な細胞が長い時間をかけ突然変異することでがん細胞の発生につながります。がん細胞が増殖し、発症するまでには数年~数十年の時間がかかります。
※下の画像はクリックすると拡大されます。